20代後半から30代になると、人生の大きな決断を迫られる場面が増えてきます。でも、正解が分からなくて、ずっと悩み続けてしまう。そんな経験はありませんか?
実は、決断できないのは「情報不足」ではなく、「自分の価値観が明確でない」ことが原因かもしれません。
1 なぜ価値観が明確だと、決断が楽なのか?
決断に迷うとき、私たちは「どっちが正解か」を探そうとします。でも実は、万人に共通する正解なんて存在しません。あるのは、「あなたにとっての正解」だけです。
そして「あなたにとっての正解」を見つけるために必要なのが、自分の価値観を知ることなんです。価値観とは、あなたが人生で何を大切にしたいか、という判断基準です。
例えば
- 「安定」を大切にする人にとっては、公務員として働き続けることが正解
- 「自由」を大切にする人にとっては、フリーランスになることが正解
- 「成長」を大切にする人にとっては、挑戦的な環境に飛び込むことが正解
同じ選択肢でも、価値観によって「正解」は変わります。だから、まず自分が何を大切にしているかを知ることが、すべての決断の土台になるんです。
2 価値観を身につける前に知っておきたい「ジャーナリング」

価値観を明確にする方法をお伝えする前に、ぜひ知っておいてほしいテクニックがあります。それがジャーナリングです。ジャーナリングとは、頭に浮かんだことをありのままノートに書き出すこと。「書く瞑想」とも呼ばれています。
1 日記との違い
- 日記 → 出来事を記録する
- ジャーナリング → 浮かんだことをそのまま書き出す(文章として整っていなくてもOK)
2 なぜジャーナリングが価値観を見つけるのに役立つのか?
- 本音が出やすい
頭で考えるだけだと「こう思うべき」という建前が出ますが、書くことで本当の気持ちが見えてきます。 - パターンが見える
何度も同じテーマが出てくることで、自分が本当に大切にしていることに気づけます。 - 客観視できる
書いた後に読み返すことで、自分の感情や考えを冷静に見つめられます。
これから紹介する質問リストに答えるときも、ジャーナリング形式で書くことで、より深い自己理解につながりますよ。
3 自分の価値観を明確にする3ステップ
価値観を明確にするために、3つのステップで自己理解を深めていきましょう。
ステップ1 質問に答えて価値観を洗い出す
まずは、以下の質問に正直に答えてみてください。
- ノートとペンを用意する
- 5〜10分間、タイマーをセットする
- 質問を1つ選んで、浮かんだことをそのまま書く
- 文章が整っていなくてもOK、誤字脱字も気にしない
- 手を止めずに書き続ける
「正しい答え」を探す必要はありません。浮かんだことをありのまま書くことで、自分でも気づかなかった本音が見えてきます。
【キャリア・仕事編】
- 今の仕事で、一番満足していることは何ですか?
- 今の仕事で、一番不満に思っていることは何ですか?
- もし給料が同じなら、どんな働き方をしたいですか?
- 10年後、どんな働き方をしていたら「幸せだな」と思いますか?
- 仕事において、絶対に譲れないことは何ですか?(例:時間の自由、安定、やりがい、人間関係など)
【お金・資産編】
- お金があったら、一番やりたいことは何ですか?
- 将来のお金について、どんな不安がありますか?
- お金を使うとき、一番幸せを感じるのはどんなときですか?
- 老後までにいくらあれば「安心」だと思いますか?
- お金と時間、どちらを優先したいですか?
【ライフスタイル編】
- 理想の1日のスケジュールを描くなら、どんな過ごし方ですか?
- 今の生活で、削りたい時間は何ですか?
- 今の生活で、もっと増やしたい時間は何ですか?
- 一人の時間と誰かと過ごす時間、どちらがあなたを充電させますか?
- 住む場所を自由に選べるなら、どこに住みたいですか?
【人間関係編】
- 周りの人から「もったいない」と言われても、やりたいことはありますか?
- 誰の意見が、あなたの決断に一番影響を与えていますか?
- 本当は大切にしたいのに、後回しにしている人間関係はありますか?
- あなたが一緒にいて心地よいのは、どんな人ですか?
- 人生の最後に「ありがとう」と言いたい人は誰ですか?
【未来・人生編】
- 80歳になったとき、「こんな人生でよかった」と思えるのは、どんな人生ですか?
- 今の延長線上に、その未来はありますか?
- もし1年後に人生が終わるとしたら、何をしますか?
- 他人の目を一切気にしなくていいなら、どんな選択をしますか?
- あなたが「これだけは後悔したくない」と思うことは何ですか?
ステップ2 答えから自分の価値観を3つに絞る
質問に答えたら、次は自分の価値観を整理します。
答えを読み返しながら、何度も出てくるキーワードや感情に注目してください。それがあなたの価値観です。
例えば
- 「自由」「選択」「自分で決める」
というキーワードが多い → 自律性を大切にしている - 「安心」「安定」「計画」
というキーワードが多い → 安全性を大切にしている - 「成長」「挑戦」「新しいこと」
というキーワードが多い → 向上心を大切にしている - 「家族」「友人」「人とのつながり」
というキーワードが多い → 関係性を大切にしている
ここで大切なのは、上位3つに絞ることです。すべてを大切にしようとすると、結局何も決められなくなります。
「私が人生で一番大切にしたいのは、この3つだ」そう言い切れるように、優先順位をつけてみてください。
ステップ3 価値観を使って具体的なシミュレーションをする

価値観が明確になったら、今悩んでいる決断に当てはめてみましょう。例えば、「転職するか、今の会社に残るか」で悩んでいるとします。
あなたの価値観が「自由・成長・安定」だとしたら
転職する場合
- 自由→新しい環境で新しい働き方ができる(◎)
- 成長→未経験の分野に挑戦できる(◎)
- 安定→収入が下がる可能性がある(△)
今の会社に残る場合:
- 自由→現状の働き方は変わらない(△)
- 成長→同じ業務の繰り返しになる(△)
- 安定→給料は保証される(◎)
※この場合、3つの価値観のうち2つが満たされる「転職」の方が、あなたにとっての正解に近いかもしれません。
このように、価値観という「ものさし」があると、選択肢を客観的に比較できるようになります。
4 価値観は変わって良い。定期的に見直そう。
ここで大切なことをお伝えします。価値観は、変わってもいいんです。20代のときと30代のとき、独身のときと結婚したとき、環境や経験によって、大切にしたいものは変わります。それは自然なことです。
だからこそ、半年に一度、1年に一度、この質問リストに答え直してみてください。価値観の変化に気づくことで、今の自分に合った決断ができるようになります。
5 まとめ|決断は怖くない
価値観が明確になると、決断が驚くほど楽になります。なぜなら、「どっちが正解か」ではなく、「どっちが自分らしいか」で選べるようになるからです。
周りの意見や、世間の常識に振り回されなくなります。「私はこれを大切にしたいから、この選択をする」と、自信を持って言えるようになります。転職も、キャリアチェンジも、資産運用も、結婚も。すべての決断の土台は、「自分が何を大切にしているか」を知ることから始まります。
今日、少し時間を取って、この質問リストに向き合ってみませんか?きっと、あなたの中にある答えが、見えてくるはずです。
今日からできるアクション
- ノートとペンを用意する
- 静かな場所で、質問リストに正直に答える
- 答えから、自分の価値観トップ3を見つける
- 今悩んでいる決断に、その価値観を当てはめてみる
あなたの決断が、あなたらしいものになりますように。



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