「今後のライフスタイルを考えると、このまま今の職場で働くのは辛いな…」
「ほかに天職があるんじゃないか？」
「でも安定を手放すのは怖い…」
──20代後半になると、こうしたモヤモヤが増えます。
私も同じ悩みを何年も抱えてきました。
安定した職場、安定したポスト。周囲には「順風満帆だね。」「このままでいいんじゃない？」
などと言われました。しかし心の中では自由さややりがいを求め続けていました。
この記事では、勢いで会社を辞めるのではなく、準備することが大事だと気づいた経験をもとに、転職活動を始める前に必ずやるべき3つのアクションをまとめています。
結論、最初にやるべきことは以下の３つです。
- 自己分析で価値観を明確にする
- 転職市場を調べて情報収集する
- 譲れない条件を決め
具体的な方法と私が実際にやって効果があったポイントを詳しく説明します。
１ 自己分析：２０代後半になった自分の価値観を整理しよう
多くの人が「仕事内容」や「年収」だけで判断しがちですが、本当に重要なのはどんな価値観で働きたいかです。２０代後半になると職場に慣れてきて、自分の意思や価値観が芽生えてきます。
就職してすぐは、仕事に慣れようと必死ですが、徐々に慣れてくると、「こんな風に仕事を進めたい。」とか「こんなやり方は良くないんじゃないか？」と仕事に熱が入ってきます。２０代後半は、そんな社会人として熟してくる頃。
現在の価値観を整理すると、入社当時とは変わっていることもあるでしょう。価値観の整理は、人生を考えるうえで大切です。
公務員だった私は「社会の役に立ちたい」という軸がある一方、組織の非効率さや自分の意見が通りにくい環境にストレスを感じていました。私自身、自分の価値観を明確にしたことで、次に進む方向が見えました。
具体的な自己分析の方法３つ
１ ノートに書き出す
これまでの仕事で「嬉しかった瞬間」「つらかった瞬間」を時系列で書いてみましょう。スマートフォンのアプリなどにメモしても良いのですが、紙に直接書くことで、より気付きが多いのでおすすめです。
今は”ジャーナリング”が流行っていますよね。転職するしないに関わらず、ジャーナリングで自分の価値観や方向性を考える時間を持つと、考えが整理されます。
ジャーナリングにルールはありません。メモ感覚でいいので、思っていることを毎日ノートや手帳に書いてみましょう。自分の考えが整理されるだけではなく、新しい発見もあるでしょう。
２ 自己分析ツールを使用する
転職サイトや無料診断で自分の強みをチェックしてみると良いでしょう。私は過去にMBTI診断で、自分のMBTIから適職診断をしたことがあります。結果、自分の潜在的な部分に気がつくことができました。無料で、気軽に取り組めるツールを活用することで新しい発見があるはずです。
３ 第三者の意見を聞く
友人・元上司・信頼できる先輩に自分の印象を聞いてみると良いです。２０代後半で転職を考えているなら、まずは信頼できる上司や同僚に相談してみてください。自分では気が付かなった自分の強みがわかることがあります。
１〜３の自己分析は一度やって終わりではなく、求人を見ながら随時アップデートすると精度が上がります。転職活動をするうえで、自己分析が1番大切です。何度も自分を見つめ直す時間を作りましょう。
２ 転職市場を知る：市場の情報収集しよう
「やりがいがない」と感じていても、情報がないまま飛び出すのは危険です。
求人票・企業口コミ・エージェントの情報を集めて、今のスキルで、どの求人に応募できるのか自分の市場価値を把握しましょう。
具体的な情報収集方法
- 転職サイトで実際の求人を読む
- 口コミサイトやSNSで職場の雰囲気を確認
- 転職エージェントに登録して市場価値を確認
転職サイトでは応募要項の必須スキルや年収をチェックし、口コミサイトやSNSで現場の声を確認し求人票ではわからない情報を確認しましょう。
私はこれまで、ビスリーチやリクルートエージェントなどを使用しました。「自分のことを全く知らない人に相談してもなあ・・・」なんて声が聞こえてきますが、逆をいうと、客観的な視点で自分を評価してくれるということです。それは、自分に対して情がある人からのアドバイスより信ぴょう性が高いともいえます。
転職するしないに関わらず、相談するだけでも価値があります。私はエージェントを使って、自分の強みを理解してくれる担当者に出会えたことで、自分のスキルや方向性を考え直すことができました。無料でできる転職エージェントの活用をしないわけにはいきません。
ぜひ、活用してみてください。
３ 優先順位を決める：職場に求める条件の棚卸しをしよう
２０代後半になってくると、新卒時代よりも気になってくるのが「何を優先するか」という職場に求める条件。
「子供のイベントに行きたいし、土日休みがいいな。」
「家族を養うために年収５００万円は欲しいな。」など…
年収・勤務地・ワークライフバランス・やりがいなど優先順位をつけておくと、求人を見たときに判断が早くなり、ミスマッチを避けられます。
ここで、優先順位を決めるときのポイントです。
Aランク：（重要大）ここは譲れない
Bランク：（重要）なるべく満たしたい
Cランク：（あれば嬉しい）こだわらない
などと条件を書き出したら、優先順位をランク別にします。
そうすることで、複数の求人を見比べることができ、結果的に自分の望む条件がある会社を選ぶことができます。
４ 参考：転職活動でよくある失敗
- 勢いで辞めてしまう → 情報収集と貯金（生活費の目安）を確保してからにしましょう。
- 求人票だけで決める → 口コミ・面接で「現場の声」を確認しよう。
- 「今よりマシならOK」と妥協する → 優先順位が曖昧だとミスマッチになりやすい。再度転職活動することになりそう。
などが挙げられます。
５ まとめ
20代後半の転職は人生を左右する大切な決断ですが、自己分析→情報収集→優先順位の決定という順序で準備すれば、失敗を減らして自分に合った選択ができます。
まずは隙間時間で、自己分析から始めてみてください。あなたの次のキャリアのヒントが、きっと見えてきます。
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